講習内容



当スクールでは、実際のテレビ番組で使用された
絵コンテ、原画、動画、キャラクター設定画を
教材として使用します。
これにより、卒業後にアニメーターとして
デビューした際に実際の業務に即した
実践的で高度なカリキュラムを提供することができます。

トレス

アニメーターにとって必要不可欠な、プロフェッショナルな線質で描く技術を学びます。元絵をトレス台で透かして、そのニュアンスを捉えた線で描くことを目指します。このプロ仕様の線での描画技術は、スクールのすべてのカリキュラムにおいて活用されます。
(入学から1〜5ヶ月)

模写

元絵を横に置き、白い紙の上に手でコピーすることで、デザインの流れや線の動き、描き方を理解します。アニメーターにとって「似せる技術」は必須です。この技術を身につけるために、模写を繰り返し行い、技術を向上させます。入校から卒業に至るまで、通年を通してこのカリキュラムを実施し、技術レベルを高めていきます。
(入学から1〜10ヶ月)

自由描画

プロフェッショナルな線質で、思い描いた絵を描けるようになるための訓練を行います。キャラクター設定を参考にしながら、構図やポーズを自分なりに考え、そのアイデアを紙の上に正確に描けるようになることを目指します。
(入学から1〜8ヶ月)

動画

アニメーションは「静止画」ではなく、「動画」です。少しずつ異なる絵を連続して映し出すことで、絵が動いているように見えるという基本的な仕組みを学びます。その上で、業務で必要となる「仕様」を理解します。仕組みと仕様の理解がなければ、「原画」を描くことはできません。実際にテレビ番組で使用された原画や動画をもとに、実習と添削を繰り返しながら技術を磨いていきます。
(入学から5〜10ヶ月)

原画

原画はアニメーションの基盤となる重要な部分です。これまで学んできた技術や知識が、この段階で一つに集約されます。原画に必要な知識、技術、業務で求められる仕様をしっかりと習得します。まずは絵コンテの読み解き方や「第二原画」と呼ばれる作業からスタートし、終盤にはそれらを活かしながら、レイアウト(構図)の取り方や芝居の表現方法など、アニメーターとして必要な知識や技術を身につけていきます。
(入学から5〜12ヶ月)

実践原画

実際のテレビ放送で使用される作品を使って、正式な仕事として原画を描きます。当スクールの母体である制作会社からの正式な依頼を受け、実践を通じて学びます。この機会を活かして、現在の実力と実際の仕事に必要な技術とのギャップを見極め、分析します。その後、私たちと一緒にそのギャップを埋めていきましょう。
(カリキュラムの終盤に1回のみ)

おおまかな一年のカリキュラム

※講習期間は1年間、土日祝日・夏休み・冬休みを除く
毎日6時間の授業となります。


上記のカリキュラムを、個別指導で1年間かけてじっくりと学びます。
当スクールでは、年に3回のエントリーを受け付けております。
詳細については、
エントリー方法をご覧ください。

教練の一環として、
生徒全員がテレビ番組の仕事に参加

 

1年間のカリキュラムの終盤に、全ての生徒が実際のテレビ番組の作画に「原画」として参加します。 

これは単なる「勉強」ではなく、エンディングテロップに自分の名前が載る「実際の仕事」としての参加です。現場で自分の技術レベルを直接体感し、その経験を今後の修練に活かす貴重な機会となります。